住宅ローンは金額が大きいため、金利が変動があった場合には積極的に借換えを行うことで、支払い期間や月額などが大きく変化し、支払総額を大きく節約することが出来ます。
住宅ローンは金利が大きく低下すると諸経費を支払ってでも他の銀行に借り換えることで、支払い総額を大きく低下させることが出来ます。
住宅ローン控除期間中だけでなく。借入時に固定金利を選択している期間中であっても金利が変動してメリットが生まれる見込みがあれば借り換えを行うことが出来ます。
・借換までの経過年数
ある調査では住宅ローン利用者の半数以上が借り替えを行ったことがないという調査結果がある一方、住宅金融支援機構「2017年度民間住宅ローン借換の実態調査」では借換えを行った人の半数が5年以内に借換を行っています。
低金利の現在、更なら低金利の可能性も否定できませんが数年前の金利と比較すると大きく下がっています。このため、5年以内の住宅ローンの期間が短い借換が行われていることが伺えます。私自身も借換えによるメリットが100万円を超える大きなメリットがあったことから、借入から3年で実際に借換を行いました。
・0 〜 5年 55.3%
・5 〜10年 25.5%
・10〜15年 12.2%
・15年〜 6.9%
参考資料:住宅金融支援機構「2017年度民間住宅ローン借換の実態調査」調査対象:2017年4月から2018年3月
・借り換え判断の目安
・金利差が1%以上
・ローン残高が1,000万以上
・返済期間が10年以上
ローン開始初期では、残高や返済期間が大きいため特にメリットが大きくなります。しかし、残高の2〜3%ほどの諸経費が必要となります。ローン残高や返済期間が長い場合には、0.5%程度の金利差でも借り換えメリットが発生します。
・借り換えの実施時期
借換を行う時期では、単純に損得があるかないかのみの判断となります。
借換えを行っても住宅ローン控除は基本的に適用されます。また、現在固定金利期間中であるときは、現在借入れている銀行の完済にかかる手数料が追加で発生するのみとなります。
住宅ローン開始から2・3年程度しか経過していない場合であっても、金利変動が大きい時にはローン残が大きいだけに借換のメリットが大きくなります。
・借り換えをした時の住宅ローン控除
借り換えを行っても基本的な住宅ローン控除の条件(返済期間が10年以上など)を満たしていれば、引き続いて住宅ローン控除を受けることができます。
借り換え前のローン残高 > 借り換え後のローン残高 = 支給額
借り換え前のローン残高 < 借り換え後のローン残高 = 支給額×借り換え前のローン残高÷借り換え後のローン残高
・借換えの銀行を探す
住宅ローンの借換においては、当初の住宅ローンの審査と比較すると手続きが割と簡単に行うことが出来ます。単純に金利や手数料などサービス内容を重視するのであれば、ネットの比較サイトを利用することで簡単にメリットの大きい銀行を選択することができます。
金利等を確認する時、目を引く金利が非常に低い場合がありますが細かい金利条件に特に注意が必要です。特に当初引き下げタイプに代表される初期金利が非常に安いプランは、固定期間等が経過すると金利が非常に高くなるものあります。固定期間終了後の金利見直し等、見直し時点の店頭金利(基準金利)等のからの引き下げ率を確認することが重要です。
・借換に伴う審査書類
住宅の購入や建築から年数が経過すると、ローン審査に必要な書類の一部が紛失するなど揃わないことがあります。書類が揃わない時、一部の書類は代用することができます。また、書類が不足しても審査を受けることができる場合があります。
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住宅ローン審査書類が揃わないとき
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