見積書は家の間取りや、諸経費をどこまで含むかにより金額が大きく変わります。単に見積書という言葉で同一視せずに内容を良く聞き、確認することが重要です。
家の見積書では、家自体の工事費。給湯器やキッチン等の内容に関する費用。建築の為に必要な諸経費。これらがどの程度含まれているかを判断すことは困難です。
そこで、見積書に含まれている費用と、この他で必要となる可能性がある費用について十分に確認することが重要です。
なお、値引き交渉については不要な個所等を調整した最終見積もりの段階で行います。最初の見積では値下げ交渉をしていも意味がありませんの必要な金額を知るためのものと考えて内容確認します。
・間取りに違いによる見積書の金額差
家の価格は坪単価を目安に考えるのが一般的です。しかし、実際には坪単価は目安でしかなく、同じ建築面積でも間取りの取り方により金額に大きな差が出ます。
建築にかかる総費用が予算に収まるかの判断を除き、異なる間取りの見積書を単純に金額で比較する方法は大きな誤りです。
・見積書の主な内容
家の見積もりでは、大きく分けると次の通りです。
・本体に関する工事費
・・・ 家本体の工事費です。
・付属設備に関する工事費
・・・ ガス・水道・電気・電話・水回り(キッチン・トイレ・ガス・空調・照明)
・調査及び設計費
・・・ 書類作成費、設計費
・建築外諸費用
・・・ 書類作成費、印紙代等
・解体費
・・・ 建替えに伴う解体費等
・地盤改良費等
・・・ 地盤調査費、地盤改良費
これらは、各ハウスメーカー見積書の書き方に大きな違いがあります。
特に大きく変動する金額である、地盤改良費については別となっている場合があります。
・見積書の最大の注意点
見積書では、その内容の良し悪し以上に最も大きな注意点は見積書に含まれていない金額の把握です。
見積書を誤認した結果、後で予想外の追加費用が発生することが無いようにします。見積書で比較検討する場合では、表面上の数字に囚われないことが最も重要です。
・細部を気にしない
家の大きな買い物の見積書では、細部に囚われた判断をしてはいけません。
特に、設備の定価ベースの記載は予め利益が乗っている。また、各作業の費用を細かく積算できないため作業代について、広さ等が元に単純計算している場合もあります。
大きな買い物であるだけに、これらについてはざっくりと不都合がないかを確認します。
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注文住宅の見積金額を減らす方法