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新築間取り図の作成基礎

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  家の間取り図では、立地条件により影響を受ける内容と一般的に良いとされる位置関係を参考に間取りを考えます。
 間口や地面の形から家の形は土地に合わせて一定の制限をうけます。
 この中で日当たりや風向き。隣家との影響を考慮すると家の中で条件の良い場所はかなり限られるなかで、自分が何を重視するかで理想とする家の間取りがかわります。

・構造物の大きさを知る
 土地に対して建築可能な家の大きさを知るために必要となる物の構造物等の大きさを知ります。
 特に駐車場等が必要となる場合、家に充てることができる面積のどこまでとなるかを把握する必要があります。

・車の大きさ
 長さ 3.4m(軽自動車)〜5.0m(大型の乗用車)
 幅  1.5m(軽自動車)〜1.82m(大型の乗用車)
 乗降りに必要な幅 0.7m〜
 壁に面する時の幅 0.2m〜
 車の前後のゆとり 0.8m〜(前0.5m,後0.3m)
 道路幅が十分にない(5m未満)時、車の出し入れをスムーズにするためにゆとりを大きく確保する必要があります。
 カーポートを設置する場合、柱の太さに雨どいの幅が必要になります。
 参考ページ(外部リンク):
 LIXIL>新築エクステリア>>駐車スペース
 http://toex.lixil.co.jp/new/planning/area/car/02.htm

・隣家との境界線
 家は境界線にぎりぎりに建てることは出来ないため、民法上で50cm以上。地域の建築に関する協定などがある場合には協定に定められた幅をあける必要があります。
 但し、慣習で50cm未満で建てる地域では慣習が優先されるため、周囲で50cm以上を空けないで建てている地域では50cm未満でも建てることが出来ます。

参考法令:
 民法234条1項
 建物を築造するには、境界線から五十センチメートル以上の距離を保たなければならない。
 前項の規定に違反して建築をしようとする者があるときは、隣地の所有者は、その建築を中止させ、又は変更させることができる。ただし、建築に着手した時から一年を経過し、又はその建物が完成した後は、損害賠償の請求のみをすることができる。

・サイズ、長さの考え方
 家は、日本家屋特有の寸法により多くの既製品が設計されています。このため、各部屋の大きさや長さは日本家屋特有の長さの倍数を元に考える必要があります。
 なお、()内の数字は厳密な数字です。間取りを考える時は、柱の太さや壁の厚み等を考慮しないため厳密な数字で考える必要はありません。
 半間 0.9m 一間 1.8m (より正確には、1.820m)
 一畳 1.8m×0.9m=1.62u
 一坪 1.8m×1.8m=3.24u

・縁起等をげんを担ぐ方角を知る
 古来より方角により良い、悪いとされる向きがあります。
 風水や日本古来のいわれに関係なく、自身が気にする方角があるのであれば事前に確認しておきます。
 多くの場合で間口の向きは選べないため、方角が適さない時に玄関の駐車場を位置を考える。大きめのポーチや通路を設けて等、無理に方角を変える必要が発生します。
 無理な方向の変更は、それだけ余分な土地が必要となるため建築面積が限られる場合には大きな要素となります。

・日当たりを考える
 朝日が当たる東側。夕日が差し込む西側。日中の日当たりが良い南側。
 日差しの影響で夏の暑さ。冬の寒さ。採光に大きな違いがあります。重点を置く生活スペースと生活スタイルを決める重要な要素となります。

・北風を考える
 家の北側では、冬に北風の影響を大きく受けます。北風は単に冷たいだけでなく、冬場には強風が吹き付けることもあります。
 周囲の状況により風が特に強く吹き付ける場合、玄関を設ける時には囲いの検討などが必要となる場合があります。

・上水道・下水道の引き込み方向を知る。
 家の水回りの要となる水道設備は、予め引き込む方向が決まっているため選ぶことが出来ません。
 引込口から水回り(風呂・キッチン・トイレ)が離れる程工事する距離が長くなります。
 また、大きな故障を抱えた時に修理等の影響が大きくなります。
 下水道が整備されていない時、将来どの方向に下水道設備が整備されるかを確認し、水回りを方向を決めると接続するための工事が容易となります。

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