エアコンから発生する結露水を排水するドレンホースは、屋外に剥き出しであるため虫が容易に侵入します。更に施行したエアコンの業者が杜撰であると、ドレンホースを地面に放置する等して更に虫が侵入し易い場合があります。
エアコン室外機を点検する際にはドレンホースの状態を確認し、気になるようであれば防虫キャップを装着することで対策をとることができます。
エアコンのドレンホース
エアコンのドレンホースは、室内機・室外機が動作する際に結露した水を屋外に排水するためのホースです。
ドレンホースは、室内機の冷えて結露水が発生する熱交換器下のドレンパンにつながっています。ドレンホースやドレンパンに詰まりが発生することで室内機からの水漏れや、ドレンホースから侵入した虫が繁殖するなどのトラブルの原因となります。
虫の侵入や詰まりが発生し易い状態となっていないかを点検することで予防することができます。
エアコンのドレンホースに関するトラブル
・ドレン排水によるコンクリート等の汚れ(黒ずみ)
ドレン排水が恒常的に流れることで、ドレンホース周囲のコンクリートが黒ずみのような汚れが発生します。
・ドレン排水の水分による周囲のコケやカビの繁殖
ドレン排水による湿気が原因により、コンクリートや外壁にカビやコケが繁殖し易い状態となります。
・ドレン詰まりによる室内機からの水漏れ
ドレンホース内部にゴミが詰まる。室内機のドレンパンの排水部(ドレンホースの繋がる穴)が詰まることで室内機から水漏れが発生します。
・ドレンホースから室内への虫の侵入
屋外に露出したドレンホースの先端からホース内部を伝って室内機内部に虫が侵入してきます。
ドレンホースの理想的な状態
エアコンのドレンホースはゴミ等の詰まりや虫の侵入を予防するため、地上から浮かせた状態で固定されていることが理想です。
しかし、ドレン水を排水するために意図的にドレンホース延長されている場合、横方向の配置には十分な勾配が取られていることが必要となります。
ドレン先端の高さは通常10cm程度。地上がコンクリート等の場合にはより低くても支障ありませんが、土や砂利の場合には草などが伸びてホース先端を覆うことがあるため、十分な高さ必要となります。
ドレンホースが横方向に伸びている場合には1mあたり1cmの勾配が必要となります。
エアコンのドレンホースの対策方法
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・ドレンホース
エアコンの室外機周辺にあるドレンホース。ホースが長いため、地面(コンクリート)の上に横向きになっています。
地上に横向きにあるためゴミや虫が侵入し易く、トラブルが発生し易い状態にあります。 |
・浮かせたドレンホース
ドレンホースを浮かせた状態を保持するため固定するか、ドレンホースが長く、地面に届く場合には容易に切断することができます。 |
・防虫キャップ
エアコンドレンホース専用の防虫キャップです。
ホームセンターで1個200円程度。度。100円均一にも1個又は2個で100円で市販されています。
ホース先端に取り付けることで虫の侵入対策や、土やゴミの防ぎトラブルと予防することができます。 |
・防虫キャップの取付
エアコンドレンホースの先端に差し込みます。
ドレンホースのサイズ、内径14mm,16mmに対応し、サイズの違いにより差し込み止まる位置が変わります。
通常、取付けは差し込むだけですが、外れるようであればテープにより固定(補強)します。 |
・防虫キャップの取付たドレンホース
広く使用されている通常のドレンホースに取付けた防虫キャップです。
防虫キャップと地面から浮かせることで、虫の侵入やゴミ等による詰まりを予防しています。 |
・防虫キャップの取付た断熱ドレンホース
エアコンの隠ぺい配管等で使用される肉厚の断熱ホースに取付けた防虫キャップです。 防虫キャップと地面から浮かせることで、虫の侵入やゴミ等による詰まりを予防しています。 |
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