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臭いが強い家具の種類

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 新品家具の中には臭いにより頭痛や喉の痛み等の化学物質過敏症等の健康被害が起きることがあり、特に臭いが強いと実感した家具の種類と臭いに関する苦情件数についてです。
 家具に対して使用される化学物質には特段の規制がなく、海外生産による輸入販売品も多くあることから製品によっては特に臭いの酷い製品にあたることもあります。
 それらの家具を購入する際は、苦情などの後の対応について相談しやすい実店舗を構えたお店。保証等のアフターサービスについてを確認の上で検討を行うことも重要です。


・臭いが強い家具が多いとされる一般論
 家具の臭いに関するトラブルは、ネット通販等で購入した安価な組立家具に多いとされています。

・販売店による違い
 ネット通販などでは実店舗のように直に行う相談等の申し立てし難いため、結果的に消費生活相談窓口等に対する苦情件数が多いという面があるかもしれません。
 しかし、量販店等の購入でも同様の苦情があるため、一概に販売形態の違いで発生してるわけでもありません。

・生産国による違い
 日本産家具を評価する意見がある一方、大手家具メーカーの生産国も海外にあることから、生産国の違いが必ずしも影響するわけではありません。
 しかし、通販や量販店を含め現在の安価の家具の多くは生産国が海外となっています。

・製品の品質表示による違い
 ホルムアルデヒドの含有量等を示す表示、「F」と「☆」があります。
 しかしながら、最上位「F☆☆☆☆」(フォースター)はホルムアルデヒドの含有量が少ないことを表すマークがあります。
 品質表示があることで品質に配慮があることを確認できる目安となります。但し、強い臭いの原因は他の成分にもあるため、必ずしも臭いが少ない訳ではありません。

・材質等の違い
 製品よっては使用された木の種類等の材質や、自然塗料により特有の匂いが強いものがあります。
 これら製品固有の特性による臭いは、新品であるが故に臭いが強いものであり何ら異常ではありません。製造からある程度時間が経過するまで匂いを強く感じる場合があります。

・体質による違い
 臭は、好みにより不快を感じる度合いに大きく個人差があります。また、シックハウス等のアレルギー症状についても個人差が大きくあります。
 量産品で多く出回っている製品についても、自分だけがアレルギー等の症状が現れることがあります。
 アレルギー体質等の自覚がある場合には、特に注意を払う必要があります。


・実体験
 管理人自身が新居に家具を揃えた際のアレルギー症状や臭いが気になった製品の概要です。実害があると感じたのは、ベッドマットと壁面収納でした。
 なお、管理人自身は花粉症の他、一部の動物や複数の食品等にアレルギーがあるアレルギー体質であり、多くの人より過敏に反応しているとお考え下さい。
 その他は、アレルギー等の発症は無く、実害はありませんでした。

症状 製品 生産国 症状
ペッドマット 日本製
(大手家具店にて購入)
 店員に勧められた日本製で長持ちするという製品であったが、設置後に数日間経過していたが臭い強く、寝る(使用する)ことで長時間製品に曝されたため喉の痛みが現れた。
 半月程度経過すると臭いがかなり収まり、使用しても痛みが出なくなった。
壁面収納 海外製
(ネット通販にて購入)
 かなり強い臭いがあり、喉に違和感が現れた。
 複数回の濡れ葺き、天日干しの後、室内全体でベイクアウト法を実施した後、かなり改善され喉の違和感がなくなった。
木製チェスト 不明
(大手家具専門量販店にて購入)
 新品特有の臭いが衣類に臭い移りしそうな程度であった。引出しをあけて2週間程度経過した時点で、特段気にならなくなった。
ドレッサー
(鏡台)
不明
(大手家具専門量販店にて購入)
 新品特有の臭いが割と強くあったが、衣類とことなり化粧品も臭いが強いため気にならなかった。
ダイニングテーブル 不明
(大手家具店にて購入)
 搬入日に臭いが気になったが2日目にはほぼ収まり、3日目には新品の匂い。という程度に収まった。
合皮のソファー 不明
(大手家具専門量販店にて購入)
 搬入日に合皮の臭いがあったが特段気になるものではなかった。
合皮のソファー 不明
(大手家具専門量販店にて購入)
 搬入日に合皮の強い臭いがあったが、翌日以降では特段気になるものではなかった。
センターテーブル 不明
(大手家具店にて購入)
 搬入(組立)当日、間近で使用していると臭いが気にならないが喉に違和感があった。
 翌日には特段違和感等発生しなかった。


・参考資料
・平成12年度〜21年度 10年間の苦情件数
 東京都内 消費生活相談窓口にて寄せられた件数
・収納家具(食器棚、本棚、タンス) 149件
・ベッド                   62件
・テーブル、学習机            40件
・乳幼児用家具              7件
・鏡台                    3件
・その他                   9件
                     計149件
参考資料(外部リンク):
東京都生活文化局消費生活部 > 家具から放散される有害物質
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2011/04/DATA/60l4c102.pdf


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