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絵画を飾る場所(照明、額縁の種類)

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 趣味やセンスで絵画を飾る場合、基本的に飾る場所は自由に決めることができます。しかし、見た目(インテリア)を重視した視点だけでなく、飾りたい場所の日差しや空調等の状況。ペットや小さい子供有無などにより照明や額縁の種類。飾る方法が考慮されます。

絵画を飾るおすすめの場所

絵画を飾るおすすめの場所
・玄関
 玄関は、広く大きな面が壁となっているため、大きな絵画でも見劣りすることなく飾ることができる場所です。
 仕事や外出からの帰宅の際、自らを癒すための趣味や個性を反映させる。彩やデザインを重視したオシャレな空間を演出して来訪者を歓迎するなど様々は選択ができます。
 また、多くの来訪者が見る玄関は、家主や家のイメージを持つ重要な空間であるため、絵画一つで家の印象を大きく変えることも出来ます。

 ・ホール
 玄関から階段や廊下へと続くホールは、単に広いだけでなく奥行もあることから重厚な絵画や、床にイーゼル(スタンド)を用いて大きな絵を飾ることができる数少ない場所です。
 そして玄関から見渡すことができるホールでは、玄関と同様に来訪者の目に留まることから、玄関に次いで家主や家のイメージを持つ重要な空間となるため、単に趣味や個性だけでなく、彩やデザインを重視したオシャレな空間を演出するなどの選択ができます。

 ・階段
 階下から見上げる。階上から見下ろす。高い吹き抜けを彩る。階段は他の場所にはない特別な場所です。
 階下から見上げる時に、青空や夕日、夜空をイメージした色を持つ絵画や、高く間延びした空間に縦長の絵画を飾るなど、上下からと見る角度も大きく変わるため、センスが最も栄える場所です。
 また、特に階段の前半と後半で見る壁面が異なる。階段の途中の段や、遊び場の床に絵を置くことで見える範囲や視点が変わることを利用して様々な演出をすることができます。

 ・廊下
 廊下の突き当りに窓がなく壁だけだと単に寂しい印象だけでなく、圧迫感を与えることがあります。突き当りに小さな絵等の彩を与えることで廊下全体の印象が大きく変えることができます。

 ・リビング、ダイニング
 くつろぎに長い時間滞在するリビング。部屋は広く、ソファーやダイニングテーブルといった大きな家具が目立ちます。
 一方で窓や棚などが置かれていない大きな壁面は、寂しく見えることがあります。
 広い部屋の広さを生かして大きな絵や、大きな家具の配色と合わせた絵を飾るなどアレンジの幅が広い箇所です。

 ・寝室
 睡眠時の安らぎを与える空間である寝室。テレビ等のような光は目を刺激することで良質な睡眠を妨げることもあります。
 その点、絵画は目の刺激が小さく、睡眠へと向かう際の癒しの時間に適しています。
 単にインテリアとしてでなく、夜勤で日中に練る人には夜に関した絵を飾る。内装と合わせた落ち着いた絵を飾るなど、良質な睡眠へと誘うアイテムとしても活躍します。

 ・棚の上、テレビ台
 チェストやテレビ台等の上は放置すると、すぐに物に溢れて雑な印象となりがちです。片付けておきたいスペースに予めスタンドで絵を飾ることで、物が溢れることを予防することが出来ます。
 また、テレビ台(テレビの横)に絵画を置くことで、テレビを付けていない時でも会話などの途中などの視線の行き場(フォーカスポイント)が生まれます。
 小さな絵であっても目立つ場所であることから、部屋の印象に大きな影響を与えることができます。

絵画への光と照明

 絵画を飾る場所によって直射日光を浴びる。照明により大きな影が入る。照明の色(昼光色や電球色)により色合いが変わるなど見た目や印象が大きく変化するだけでなく、絵や額縁を劣化させることもあります。
 絵画を飾る際には、見た目だけでなく絵画等が痛まないようにすることが大切です。

・直射日光

 直射日光は紫外線による退色(色褪せ)や熱により額縁や中の絵が大きく傷むため曝さないことが大切です。
 絵を飾る場所は日差しが差し込む窓の方向や、差し込んだ日の光の反射光に向かないよう、窓から見て側面となる壁に飾るなど注意します。
 また、夕方など日が差し込む時間帯にはカーテン(レースカーテン)を閉めるなど日常的に行うとより効果的です。
 直射日光や反射光を完全に防ぐことが出来ない場合には、額縁の表面カバーはアクリル製の物を選ぶと作品への影響が小さくなります。

・照明

 照明に利用される光源は、蛍光灯や白熱灯、LEDなどにより特性が異なります。更に、蛍光灯とLEDは白色の昼光色と黄色の電球色により見た目の印象も大きく変わります。
 また、絵画をより良く見せるためにはスポットライトやダウンライトを利用することもありますが、日常的にスポットライト等を用いることは生活に支障があるため現実的ではありません。
 日常的に飾るには既にある照明を活用して絵の配置を決めることがお勧めです。

・蛍光灯
 LED照明が市販されるまで室内照明の主流として広く用いられている照明です。消費電力が比較的小さく、発熱も比較的少ない照明です。しかし、発光の仕組から絵の色褪せ原因となる紫外線が少し発生します。
 色調により白い光の昼光色と黄色の光の電球色があります。

・LED
 消費電力が小さく、発熱や紫外線も少ない照明です。従来ガラスであった光源部がプラスチックのため、防災の観点からも利用がすすんでいます。
 色調により白い光の昼光色と黄色の光の電球色があります。
 絵のデザインや雰囲気づくりに、紫外線からの保護のため絵画を飾ることを機会に白熱電球や蛍光灯型電球であればLED電球への交換がお勧めです。

・白熱灯
 温かく自然な黄色い光(電球色)の照明です。消費電力、発熱量が共に多く、絵の色褪せ原因となる紫外線も多く発生します。

・紫外線量の目安
直射日光:白熱電球:蛍光灯:LED=10000:40:10:0.2

 自宅で長期的に絵画を飾る場合、絵の為の照明として点灯時間が長くなる。照明による絵や額縁への影響。絵を飾った周囲の壁紙の跡が出来難くなるなど、絵を飾る機会に周囲の照明はLED照明にすることがお勧めです。

@LED昼白色での絵画の印象例:
LED昼白色での絵画
ALED電球色での絵画の印象例:
LED電球色での絵画
 2枚とも同じ壁紙です。
 @ 元々あった照明の正面になるように絵画を設置。LED昼白色により青色が栄えます。
 A 額縁がシルバー(銀色)。昼白色だと額縁がより冷たい印象となります。

額縁の表面のカバー

 絵画を飾る額縁は内部の作品の種類により厚みのあるものや 、淵が多きいものまで見た目は多種多様です。飾る際にはデザインを見ることは誰もが行いますが、長期に飾る場合には見た目と同様に作品の表面を覆うカバーの種類が重要となります。
 カバーには大きく分けてアクリルとガラスによる違いがあります。

・アクリル

 現在販売されている作品に使用される額装に使用される主流のカバーです。重量が軽いため額装全体が軽く扱いやすくなります。また、割れ難いため子供やペットがいる場合に非常に重宝します。UVカット効果が高く、内部の作品が痛みにくいです。
 メリット
 ・重量が軽い(ガラスの半分程)
 ・割れにくい
 ・通常品でUVカット効果が90%ほど。更にUVカットが率が高いUVアット強化アクリルも市販されています。
 ・透明度が高い

 デメリット
 ・傷が付きやすい
 ・静電気を帯びやすい(埃等の汚れが吸着する)
 ・ガラスより割高
 アクリルカバーで多くの場合で問題なく使用することができます。しかし、清掃時には拭き上げでアクリルを傷付けないよう注意が必要です。拭き上げでは柔らかい布を折りたたみ、汚れによる付着物でアクリルに傷を付けないよう、常に綺麗な面でアクリルを拭くよう清掃を行います。

・ガラス

 古い額装で一般的であったガラスカバーです。重量が重く、衝撃により割れやすいだけでなく、割れると危険なため額装は扱いに難くなります。
 ガラスの額装は現在も市販されていますが、減少傾向にあります。
 傷が付き難いことから清掃を頻繁に必要とする汚れの酷い部屋(油汚れや喫煙行為のある部屋)に飾る際に適しています。
 メリット
 ・傷が付き難い
 ・歪みが少ない

 デメリット
 ・重量が重い
 ・割れやすく、割れると危険
 ・紫外線を通す(UVカット効果は30%程)
 ガラスは傷が付き難いことから古く汚れた額装でも清掃することで再び綺麗に飾ることができます。しかし、地震時の備え。ペットや子供がいる環境下では、割れた際の危険性を考慮しておくことが必要です。

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