・換気による方法 窓を開ける。換気扇を回す等して換気させることで室内の化学物質の濃度を低下させ、最も基本的で効果的な対策です。意識的な換気の他、24時間換気システムを利用する。天気の良い日に窓を開放する等継続的に行います。 換気をする時は、無差別に窓等を開放するのではなく、風の通り道を意識して対象となる位置の窓を開放するなどして、効率的に室内全体の空気が入れ替わるようにします。 日中の外出の際に閉め切っていた後などは、室内の汚染濃度が特に高くなっています。一度積極的な換気を行った上で冷暖房等を利用します。 |
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・揮発させる方法 ・バーンアウト(ベイクアウト)法 部屋全体を高温多湿として強制的に化学物質を揮発させ、換気にを行うことでその後の化学物質の揮発を現象させます。 詳しくは、 新築シックハウス対策 > シックハウス対策 バーンアウト(ベイクアウト)法 |
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・直射日光を取り入れる方法 日中にカーテン・ブラインドを開くことで日差しを室内に取り入れます。直射日光があたる部分では、紫外線により分解揮発される化学物質もあります。 また、日差しにより室内温度を上昇させることで間接的に室内全体の化学物質の揮発を促し、換気により屋外に排出させます。 |
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・戸棚・押入れをあける 密閉された空間を開放する。空気の通りの悪い押し入れ、戸棚、トイレ、風呂、クローゼット等の全てのドア等を開放しすることで空気を循環させ、揮発を促すとともに濃度の高い汚染された空気を換気により排出させます。 |
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・風を回す方法 空気の通りの悪い個所では、扇風機やサーキュレーター等を用いて風を強制的に通すことで揮発を促すとともに濃度の高い汚染された空気を換気により排出させます。 |
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・加湿する方法 加湿器等で室内を加湿します。化学物資の中には、水溶性の物もあり湿度が高いことで揮発が促されるものもあります。また、湿度による水分の吸収と発散作用を利用して化学物質を揮発が促されます。 見えない個所で結露による弊害が起きる可能性があるため、屋外の気温が高い時(日中の昼頃)に行うことが理想的です。 |
・吸着、分解させる方法 ・炭(活性炭) 炭による化学物質吸着作用を用いて揮発した化学物質濃度を低下させます。吸着作用のみのものでは定期的に交換が必要です。 家具内部に敷くことが出来るシート状の吸着マット。据え置きできるもの等が市販されいます。 |
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・ピーナッツ(落花生)の殻 ピーナッツ(落花生)の殻にも原因物質とされるホルムアルデヒドの吸着作用があります。 殻つきピーナッツの食べた後のゴミとなる殻を棚の内部等に入れて置きます。殻の吸着効果はそのままより細かく粉砕した方が効果が高いとされています。 ミキサー等で粉砕しテッシュ等で包む。メッシュの袋。パックや紙で作った箱に入れて置いておきます。 |
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・光触媒 酸化チタン等の光触媒による働きで化学物質を分解させます。光触媒を用いた観葉植物の造花等が市販されており、室内に置き光触媒に光が当たることで効果がもたらされます。 |
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・空気清浄器による吸着分解 炭(活性炭)による吸着作用や、放電作用などによる化学物質分解作用がある空気清浄器を用いて化学物質濃度を低下させます。 高性能な空気清浄機に搭載されている機能です。(ダイキン 光クリエール 等) |
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・観葉植物 「エコプラント」こと空気をきれいにする植物を臭いの木になる家具がある部屋におき、化学物質の吸着分解作用により化学物質濃度を低下させます。 ポトス、サンセベリア等の観葉植物で、吸着させたい化学物質により有効な植物が異なります。 ・共通に有効 → ポトス、ポットマム、ガーベラ、アロエ ・ホルムアルデヒド → ポトス、サンセベリア、ポットマム、 ガーベラ、 キビ類、ツツジ ・ベンゼン → ガーベラ、 ポットマム、ヘデラ・ヘリックス( セイヨウキヅタ) ・トリクロロエチレン → ガーベラ、 ポットマム その他の「エコプラント」については、 外部リンク:B.C.ウォルヴァートン著 「エコ・プラント〜室内をきれいにする植物〜」 第5章 エコ・プラント約50種 |