通年通じて使用する上で消費電力が小さく、除湿能力が大きいコンプレッサー方式の除湿機は大変魅力的な製品です。コンプレッサー方式が除湿を苦手とする冬の除湿のため、冬モードが搭載された機種があります。
冬モードの機能と特徴はメーカーにより異なるため、使用環境に適した機種を選択することで冬でも除湿の能力低下をある程度補うことができます。
・冬モードの主な機能と特徴
・コロナ除湿機の冬モード
室温が10℃を下回るとヒーターを併用し、除湿能力高めて除湿運転を行います。
衣類乾燥運転でもヒーター(300Wの温風)を併用し、標準モード又は厚物モードで素早く衣類を乾かします。
・三菱除湿機の冬モード
低温時に「強」運転時より風量を上げ、低温時の除湿量を約10%アップ。
低温時の熱交換器の霜取りを効率的に行う「低温アシスト」により室温1℃以上から除湿することが可能。
・各仕様の比較
メーカー |
コロナ |
三菱 |
型式 |
CD-H1818 |
MJ-P180NX |
除湿能力
50/60Hz |
16.0/18.0リットル |
15.5/18.0リットル |
消費電力(W) 50/60Hz |
280/310 |
330〜360/390〜425 |
ヒーター併用時(W) 50/60Hz |
580/610 |
/ |
運転可能温度 |
5〜40℃ |
1〜40℃ |
霜取り運転 |
18℃以下 |
15℃以下 |
タンク容量 |
4.5リットル |
4.7 |
消耗品 |
フィルター 交換目安約10年 |
フィルター 交換目安約2年 |
除湿可能面積
木造 |
20/23 |
19/23
(強運転) |
プレハブ |
31/35 |
29/35 (強運転) |
鉄筋 |
40/45 |
39/45
(強運転) |
質量(kg) |
12.5 |
14.9 |
外形寸法(mm)
高さ×幅×奥行き |
570×365×202 |
594×372×281 |
・冬モードの特徴を活かした使用
ハイパワータイプ(18リットル/日)のコンプレッサー方式の除湿機は、どの機種でも低温時を除き大きな除湿能力により急速に除湿することができます。
低温時の冬モードの特徴の違いから、低温となる室内環境や見込まれる室温により得手不得手があります。
コロナの除湿機
寒い日でも除湿機の内蔵する300Wのヒーターで室温が5℃以上となる空間の広さであれば、冬でも高い除湿能力があります。
極端に寒く、広すぎる部屋で使用するとヒーターを使用しても室温が5℃以上とならないため、運転が出来ない、または、極端に除湿能力が低下します。
例:暖房器具等がない狭い物干し場でも高い除湿能力を発揮します。
断熱能力が高い(夜間などでも5℃以上ある)広いリビング夜間や廊下など。
その他のメリット、デメリット
・メリット
・ヒーターを使用した温風が直接当たる方向の衣類乾燥が非常に速い。
・デメリット
・ルーバーの可動範囲が吸気口の向きとなる後方からやや上方のため、正面方向に対する吹き出しが苦手。
・ヒーターを使用した除湿では、室温が高くなるため温風が届かない場所の冷えた窓やサッシに結露が発生し易い。
三菱の除湿機
室温が5℃未満となる恐れのある部屋でも除湿能力が低下しますが、継続して除湿を行うことが出来ます。
暖房器具等により除湿機の運転時や運転開始してから数時間10℃程度の室温が見込める広い空間であれば、室温が高い間に急速に除湿を行い、低温になっても除湿を継続することで大きな除湿を行うことが出来ます。
例:無人のため暖房器具が使用されない別宅など。
断熱能力が低い(夜間などに0℃近くまで冷える)広いリビング夜間や廊下など。
その他のメリット、デメリット
・メリット
・正面に下吹きルーバーがあるため、正面の床面の除湿に強い。
・室温上昇が少ないため、湿度の割りに冷えた窓やサッシに結露が発生し難い。
・デメリット
・冬モードは強運転のよりも風量が増すため、運転音が更に大きくなる。
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押入れ除湿機におすすめのペルチェ式除湿機