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排水桝の清掃

トップ家の修理と修繕排水桝の清掃

 排水を下水に繋ぐ経路に設けられる排水桝は、汚れが堆積することで詰まりが発生します。特にゴミや油分を分離するための排水桝(汚水桝)が設けられている場合には定期的な清掃が必要となります。
 清掃をせずに放置すると排水の逆流や床下等へ汚水が漏れ清掃や消毒に多額の修繕が必要となります。

清掃が必要な排水桝(汚水桝)

 家の周囲には大小複数の排水桝が設置され、その大部分が詰まり等が発生しやすい各排水の分岐部に設けられたものです。
 特に定期的に清掃が必要な排水桝は、キッチンから出る固形物のゴミや油分を分離するために設けられた汚水桝と呼ばれ他より一回り大きい排水桝の箇所です。その役割から汚れが堆積する構造のため、定期的な清掃が必要となります。
 清掃を怠ると詰まりが発生し、排水の逆流。汚水が排水桝から溢れる。床下に汚水が漏れることがあります。
 排水桝が一度詰まると、単に排水桝だけの清掃だけでなく、業者による経路上の配管の清掃。汚水が漏れた場所によっては清掃や消毒が必要となり多額の修繕費が必要となります。
 排水桝の清掃頻度は半年から年1回程度必要となります。
 なお、汚水桝は必ず設置されているわけではなく、地域や個別事情により汚水桝を設けずに下水に接続されている場合もあります。当管理人の新築住宅では汚水桝はありません。しかし、同じ地域のある旧宅では汚水桝が設けられています。

清掃に必要な道具

・手袋(ゴム手袋、使い捨てポリエチ手袋など)
・マイナスドライバー
・バケツ
・ゴミ袋
・柄杓、スコップ
・ゴミネット
・ブラシ
・散水ホース
・汚れても良い服装
・汚水が跳ねるため雨合羽、長靴など
 何れの道具も一度使用するとかなり汚れるためそのつもりで有り合わせの古いものや、捨てても支障のないもので用意します。
排水桝の清掃道具

排水桝の清掃方法

排水桝
・排水桝
 家の周囲の大小ある排水桝です。
 トイレ、洗面台、お風呂、洗濯機などの各排水のる箇所の合流箇所に設けられて5〜8か所程度設けられいます。この他、雨水用の雨水枡などもあります。
排水桝(汚水桝)
・排水桝(汚水桝)
 他の排水桝より一回り大きく、内部で固形物や油などを分離すための汚水桝です。
 表面に「定期的に清掃」などの記載があれば、内部にゴミなどを堆積させる汚水桝です。
 マイナスドライバーを隙間に入れて起こすと蓋を開けることができます。
排水桝(汚水枡)の内部
・排水桝(汚水桝)の内部
 内部はゴミを受ける籠があり、油分の分離のため水がたまる構造となっています。
汚水桝内部のゴミ籠
・ゴミ籠の清掃
 ゴミ籠を取り外し清掃を行います。
 貯まったゴミや、付着した大きなゴミはスコップなどでそぎ落としてゴミ袋に入れて処分します。
 その他の滑りや汚れやなどの付着はブラシなどで洗い落とします。
排水桝(汚水桝)内部の清掃
・排水桝(汚水桝)内部の清掃
 表面に浮かんだ油分やゴミ。底に堆積したゴミ(ヘドロ等)をスコップや柄杓を使用して除去します。
 水分が多い場合にはゴミネットを使用して固形物と水を分離して処分します。
ゴミ籠の設置
・ゴミ籠の設置
 清掃したゴミ籠を元戻し、蓋をして作業完了です。
排水桝の清掃
・排水桝の清掃
 家の周囲の複数ある小ある排水桝です。清掃のため全ての蓋を取り外しています。
 排水桝はコーナー部や、合流部の上に設置されています。
排水桝内部の清掃
・排水桝の清掃
 散水ホースを内部に入れて横方向(排水経路上下夫々の方向)の配管内壁に水を勢いよく当て、配管内部に付着・堆積した汚れを洗い流します。
・業者による清掃
 排水桝の清掃では、散水ホースを使用しても内部の汚れを落としきることは出来ません。明らかな付着があり取れない。水の流れが悪くなっているなどの異常があるときには業者による清掃が必要となります。
 また、明らかな異常がない場合でも、業者による清掃は高圧洗浄機※などを使用してより効果の高い清掃を行います。
 排水詰まり等の予防には、数年おきに業者による清掃を行うことが望ましいです。

 ※高圧洗浄機を所有している場合、オプションパーツで「パイプホースクリーナー」は市販されています。オプションパーツを購入すれば自身でも高圧洗浄機による配管清掃を行うことが出来ます。

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