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シングルレバー混合栓のカートリッジ交換方法

トップ家の修理と修繕シングルレバー混合栓のカートリッジ交換方法

 温水と冷水を混合するシングルレバーは、使用とともに動きが固くなります。固くなる主な原因はカートリッジの寿命によるものです。カートリッジは消耗部品であるため、比較的容易に交換することができます。

レバーハンドルが固くなる原因

 水栓が固くなる主な原因は内部のグリス切れ又は、カートリッジの故障です。
 グリス切れやカートリッジの寿命は使用環境により差はありますが、7年から15年程で症状が現れることが多いそうです。固くなったハンドルを放置すると負荷が大きいため、プラスチックパーツが破損するなどより深刻な故障に繋がります。
 レバーハンドルではなく、水の出る先端に繋がる蛇口スパウト元の回転部の動きが固い場合の主な原因は内部のグリス切れによるものです。
 

補修に必要な工具

・モーターレンチ(交換する水栓の種類により1〜2本必要)※
・+ドライバー
・−ドライバー(精密ドライバー等の先の細いもの)
・交換用カートリッジ
・水栓用グリス(蛇口スパウトの動きが悪い時に使用)
※サイズがあえばモンキーレンチで代用ができますが、水栓周辺は径が大きいためモーターレンチ等必要となります。モーターレンチは素材が柔らかいため、水栓周辺に傷を付け難い工具です。
補修に必要な工具

水栓カートリッジの交換の事前準備

交換用カートリッジを調べる
1.交換用カートリッジを調べる
 洗面台の品番を確認する。品番が確認できないときはカートリッジ本体を直接見て品番を確認します。
 洗面台の品番は洗面台の下の戸棚開いた側面等に表示されれています。
 カートリッジ本体の品番を直接確認するためには、交換時と同様に水栓を開く作業が必要となります。
2.メーカーサイトを確認する
 ・交換用カートリッジの品番
 洗面台の品番から交換部品のカートリッジ品番を確認することができます。
 水栓の図を確認し交換用カートリッジの品番を確認します。
 ・カートリッジの交換方法
 カートリッジは寿命により定期的に交換が必要なため、交換方法が多くのメーカーサイトで公開されています。
 公開されていない場合、構造に大きな違いはないため他メーカーで交換方法で代用ができます。

3.交換用カートリッジを購入する
 交換用カートリッジは大きなホームセンターやネット通販等で容易に取り寄せることができます。
4.工具と用意する
 モーターレンチは水回りに使用する専用工具のため通常購入が必要です。
 メーカーや素材(アルミ製等)により価格に大きく差があり、安い物ではネット通販で1本1,000円〜、ホームセンター等で安価なものがない場合2,500円〜のため、事前にネット通販で購入しておくことがおすすめです。

水栓カートリッジの交換方法

止水栓を閉じる
・止水栓を閉じる
 水栓の下にある止水栓を温水・冷水両方を止める。
 専用の止水栓がない場合は元栓を閉める。
キャップを外す
・キャップを外す
 −ドライバー(精密ドライバー等の先の細いもの)等の先が細いものをレバーハンドル上部のキャップの隙間に差し込み外します。
固定ネジを外す
・固定ネジを外す
 外したキャップの中にあるレバーハンドルの固定ネジを外します。
レバーハンドルを外す
・レバーハンドルを外す
 レバーハンドルを引き上げて外します。
化粧キャップを外す
・化粧キャップを外す
 化粧キャプを引き上げて外します。
固定ナットを緩める
・固定ナットを緩める
 水栓本体が共回りしないよう根元をモーターレンチ(1本目)で押さえ、固定ナットをモーターレンチ(2本目)で緩めます。
固定ナットを外す
・固定ナットを外す
 緩めた固定ナットを外します。
 内部にあるのが交換が必要なカートリッジです。
古いカートリッジを外す
・古いカートリッジを外す
 先端を持ち引き抜いて外します。
 固くて抜けない時はレバーハンドルを固定ネジで仮付けして引き抜きます。
外したカートリッジ
・外したカートリッジ
 レバーハンドルを仮付けして引き抜いた状態のカートリッジです。
カートリッジの水洗い
・カートリッジの水洗い
 交換する新品のカートリッジを取付前に水洗いを行います。
カートリッジの取付け
・カートリッジの取付け
 カートリッジの突起と水栓本体の小さい穴を合わせてはめ込みます。
カートリッジのはめ込み
・カートリッジのはめ込み
 カートリッジを回すようにして突起と穴の位置合わせをした後、カートリッジ本体を押し込みます。
固定ナットの仮締め
・固定ナットを手でしっかり締め付ける
 固定ナットを手でしっかりと締め付け仮締めを行います。
固定ナットのマーキング
・仮締めの位置でマーキング
 マジックを使用して手で絞めた位置に印を行います。
増し締めの位置の確認
・増し締め位置の確認
 増し締め量は3mm程度のため、メジャーを使用して締め付け位置を確認します。
モーターレンチでの増し締め
・モーターレンチでの増し締め
 モーターレンチ2本を使用して共回りに注意して規定位置(3mm)まで増し締めを行います。
   増し締めでは本体が共回りしないよう根元をモーターレンチ(1本目)で押さえ、固定ナットをモーターレンチ(2本目)で締め付けます。
 締め過ぎるとハンドルが重く、締め付けが不足すると水漏れの原因となります。
化粧キャップとレバーの取付け
・キャップとレバーハンドルを取付ける
 化粧キャップとレバーハンドルを差し込みます。
 止水栓を開く
・止水栓を開く
 最初に止めた止水栓を温水・冷水両方を開きます。
 止水栓は全開にする必要はなく、止める時に回した程度に開きます。 
動作確認と水漏れ確認
・動作確認と水漏れ確認
 レバーハンドルの動作や水漏れなど問題がないか確認します。
固定ネジの締め付け
固定ネジの締め付け
 レバーハンドルの固定ネジを締め付けます。
キャップの取付け
・キャップの取付け
 レバーハンドルの上部のキャップをはめこみます。 

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