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タンク内の水の全量入れ替え方法

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 エコキュートのタンク内に汚れた水が混入したときは、タンク内の水を一度全て排水して新たに溜めなおす全量での入れ替えが必要となります。
 断水後からお湯が白く濁るようになった。お湯が匂いをするようになった。汚れた水を給水した。完全復旧前の水質が確認される前の水を給水したなど、安心してエコキュートの水が使用できないときはタンク内の水を全量入替(全部排水して溜めなおす)が必要となります。
 全量の入れ替え作業では、排水と給水だけでも作業時間が2〜3時間程度かかります。特に災害後では水道(下水含む)等が完全復旧し余裕を得てから行います。

・タンク内の全量入替手順

 タンク内の全量入替の作業の水水抜き作業は、基本的に定期に行うメンテナンスのタンク内の掃除(水抜き)と同じ方法です。しかし、全量で入れ替えを行うためタンク内のお湯は全て水に替える。タンク内全ての水を排水する。タンク内に給水して満水にする。再びお湯を作るのに長時間必要となります。特に手動による操作が必要な水の入替作業だけでも2〜3時間程度必要となります。

エコキュートタンク内のお湯から水への入れ替え

・沸き増し運転の停止
 エコキュートはお湯が少なくなると自動で沸き増し運転を行いお湯を作ります。
 エコキュートのリモコンを操作し、沸き増し運転を停止します。 
湯量モニター(残湯量表示)・湯量モニター(残湯量表示)
 エコキュートのリモコンを確認し、残湯量が0となり水栓のお湯側から実際に出るお湯が水になるまで出します。
 タンクを全て水にするにはお風呂の湯張りを2〜3回。混合栓をお湯側にして多量に出すなどして湯量を減らします。
本体下のカバーを開ける・本体下のカバーを開ける
 給水配管等が設置された本体下部は、パネルで覆われいます。化粧ネジを外してカバーを開き、配管や止水栓等が見えるようにします。
給水栓を閉じる・給水栓を閉じる
 エコキュートに水道より給水している専用の給水栓を閉じます。
エコキュートの電源を切る ・エコキュートの電源を切る
 本体真ん中の高さ辺りにある電源扉を開け、漏電遮断器をoffにしてエコキュートの電源を切ります。
逃がし弁を開ける・逃がし弁を開ける
 本体上部にある逃がし弁扉を開け、逃がし弁レバーを開きます。
排水栓を開ける・排水栓を開ける
 配管部奥にある排水栓扉を開き、内部にある排水栓を開きます。
 写真は排水扉を開いた状態。本機種では排水栓扉がねじ止めされていたため、開けるには+ドライバが必要です。
排水を行い、排水栓を閉める・排水を行い、排水栓を閉める
 タンク内の水を全て出し切るまで排水を行います。
 排水には30〜60程度の時間がかかります。排水が終わったら排水栓を閉じます。(排水操作はこれで終了となるため、排水扉も閉めます。)
 ・給水栓をあける
 先に閉じた水道からの専用の給水栓を開き、タンクを水で満たします。
 からの状態から満タンにするには20〜40分程度かかります。排水トラップから水が出てきたら満水となっています。流れる水が見えない場合、排水される音で確認します。
・逃がし弁を閉じる
 水が出てきたら先に開いた逃がし弁レバーを閉じて排水を止めます。
通水を確認する・通水を確認する
 混合栓をお湯側に開き、空気を含む水が出きり、正常な水が出ることを確認します。
 ・エコキュートの電源を入れる
 漏電遮断器をonにして電源を入れ、電源扉をしっかりと閉めます。
リモコンの時計合わせ・リモコン操作
・時計合わせ
 エコキュートの電源を切ったことで、リモコンの時計設定が初期状態(機種や作業時間による)になります。
 時計を現在時刻に再設定します。
・沸き増し運転の再開
 沸き増し運転を停止して作業した場合には、沸き増し運転を再開(設定を元に戻す)させます。

・この他
 機種やメーカーによってリモコン操作によりエアー抜き等の操作が必要な機種もあります。
 リモコン操作の「エアー抜き」等のメンテナンス操作は、不必要に行うと故障の原因となります。操作では必ず説明書を確認して行います。

・全量入替後
 作業を終えてしばらく待つと(待機時間)沸き増し運転が行われます。
 湯量が0となっているため、昼間の電気料金が高い時間でも多量のお湯を作ります。電気料金が気になる場合には、必要最低限をお湯が出来たら手動操作で沸き増しを停止し、深夜電気料金となってから沸き増し運転を再開させます。

注意:メーカーや機種により作業手順は若干異なります。実際の作業では取扱説明書を確認して実施して下さい。

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