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壁紙・クロスのひび割れの補修

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 壁紙・クロスにひび割れができ、下地の石こうボードの割れやズレによりひび割れの奥に隙間があるときは、コーキング材を充填することで下地の隙間を塞ぎ、更に壁紙・クロスのひび割れを目立たなく補修することができます。

ひび割れ、ギザギザの原因

 壁紙・クロスは下地の石こうボードや合板に張り付けられています。この下地が割れたり、ズレると表面の壁紙・クロスが引きちぎれてひび割れやギザギザとなります。
 下地は建築に使われた木材等が湿気と乾燥により収縮によるズレのほか、地震による揺れ等により発生することがあります。
 ひび割れの幅が1mm程度まであれば、伸縮により自然に発生するため大きな問題はありません。しかし、ひび割れの幅が1cm程度のものでは、建物の構造に問題が考えれられます。

ひび割れが発生し易い場所

 窓枠の上下や、扉の上部。一面が大きい階段の吹き抜けなどで下地の石こうボードの繋ぎ目でコーキングにより均された箇所が発生し易い箇所となります。更に、ドアや窓の上下では開閉による振動が加わることで特にひび割れが発生し易くなります(開閉クラック)。
 この他、経年による構造の歪みや、地震による大きな揺れがあると下地の石こうボード自体が割れることでも発生します。

ひび割れの補修方法

 ひび割れを完全に直すためにはクロスをめくり、割れた下地や隙間が空いた下地の間をコーキング材で埋めて均し、新たにクロスを張り直す必要があります。
 外注による作業では相応の費用必要となります。また、DIYによる作業として行うには難しい作業となります。
 しかし、壁紙・クロスと同色のコーキング材があればひび割れの隙間を埋めることで簡単にひび割れを目立たないように補修することが出来ます。

コーキング材

 コーキング材、白や透明の他、内装用のジョイントコーク・Aでは色種が40色あります。
 白いクロスであれば白。色のある壁紙では壁紙の色に合わせた内装用のジョイントコーク・Aまたは、透明(クリア)を使用します。
 内装のみで使用箇所が多い場合には、ジョイントコーク・Aが安価(500g入り500円)でおすすめです。1本あれば家全体の壁紙の隙間を埋めることが出来ます。

作業用具

・ヘラ
 充填したコーキング材を均すために使用します。
・スポンジ
 コーキング材と壁紙・クロスを目立たないように馴染ませるために使用します。
・マスキングテープ
 コーキング材がはみ出ず、淵が綺麗に仕上げるために使用します。塗装用の紙製のマスキングテープがお勧めです。
・水、紙コップ、布など
 水性のコーキング材では、ヘラで均すときにヘラに水を付けるために紙コップに水を入れて使用します。
 はみ出た不要なコーキング材は布等で拭き取る際に使用します。

・コーキング材(シール材)と作業用具
 多用途シール材、スポンジ、紙コップ、ヘラです。
 写真には写っていませんが、この他マスキングテープ(紙製)と拭き取りのための布を使用します。
コーキング材(シール材)と作業用具
・補修するひび割れ
 壁紙・クロスに出来たひび割れです。ひび割れの奥は下地の隙間があり空洞があります。
補修するひび割れ
・マスキング
 ひび割れの両端を出来るだけひび割れに沿ってマスキングテープでマスキングします。
マスキング
・コーキング材の充填
 マスキングテープ間の隙間にシーリング材・コーキング材を充填します。充填時は隙間の奥に入るよう、先端を直角に立てて押し付けるながら充填します。
コーキング材の充填
・余分なコーキング材の除去と均し
 ヘラで絞りだして盛り上がったコーキング材を均します。均した際、余分なコーキング材はマスキングテープ上に載ります。
余分なコーキング材の除去と均し
・マスキングテープを剥がず
 ヘラで均したら放置せず、速やかにマスキングテープ剥がします。
 マスキングテープを剥がずと、マスキングテープの上に載乗った余分なコーキング材が一緒に除去され、ひび割れ箇所は見た目が平らになります。
マスキングテープを剥がず
・コーキング材を馴染ませる
 壁紙・クロスとコーキング材を見た目を整えるため、(水性のコーキング材では)水で濡らしたスポンジで表面を軽く擦り馴染ませます。
コーキング材を馴染ませる
・仕上がり
 コーキング材と壁紙・クロスの色の違いは残りますが、ひび割れひび割れ自体は塞がれ、目立たなくなります。
仕上がり

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