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ポリカーボネート二重窓DIYキットの取付と効果

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 内窓を後付けする二重窓は業者に依頼すると5〜10万円程度の費用が必要となります。しかし、簡易な内窓ではDIYキットを使用することで1万円程度から取付けることが出来ます。
 DIYキットの内窓は主に中空ポリカーボネートが使用され、見た目が半透明となりますが高い断熱効果だけでなく軽量で紫外線を遮断し、防音にも効果があります。

ポリカーボネイト二重窓 簡易内窓キット

 簡易な内窓キットは、窓レール部位となる上下レール・横カバー。窓フレーム部位となり補強材の役割をする縦横フレーム。面材(ガラス板の代用)となる中空フレームが揃ったDIY用のキットです。
 既存の窓枠の寸法を図り、説明書にある計算式の長さでカットして組み立てることで内窓を取付けることが出来ます。

・二重窓の効果

 窓を二重窓とすることで断熱性が高くすることが出来ます。
 断熱性が高くなるとエアコンなどの冷暖房費の節約、結露の抑制や結露を抑制することでカビやダニ対策に効果が期待できます。また、防音効果。素材の材質により防犯性の向上や紫外線の遮断するなど様々な効果が期待できます。
 DIYキットによる簡易な内窓では防犯性の向上は期待できませんが、防音効果と高い断熱性効果を得ることが出来ます。

・中空ポリカーボネイトの特長

 ポリカーボネイトは、対候性が高く、耐衝撃性があることで破損し難く、比重もガラスの1/2程度と軽量です。また、断熱性としては熱伝導率がガラスの約1/4。紫外線を遮断し、赤外線も軽減するため冬季だけでなく夏季の断熱にも効果があります。
 また、中空ポリカーボネイトは2枚のポリカードネイトを段ボール状に合わせた構造です。間に空気層があることで厚みがありながらも軽量でより高い断熱効果があります。

簡易内窓キットが適した場所

 簡易内窓キットに用いられる中空ポリカーボネイトは半透明であるため、すりガラスに変更したような閉塞感があります。このため、透明ガラスによる開放感を得たい窓には不向きです。隣家の窓がある。通りに面した窓など外からの視界が気になる場所で年中レースカーテンなどで目隠しを必要としている窓には向いています。
 窓面材に用いられたポリカーボネイトは対候性が高く、樹脂フレーム部は寿命の長い素材です。しかし、共に紫外線で劣化する素材であり、メーカーからの注意にも「長期間強い直射日光に当たると2〜3年で劣化することがあります。」と記載されています。
 直射日光による影響は紫外線だけでなく日光により熱しられた熱により伸縮を繰り返すため、日当たりの良い窓より日当たりの悪い窓の方が長持ちします。
 日当たりの良い窓で使用する場合、外窓に遮熱フィル等を使用することで劣化を軽減することが出来ます。

DIY用の簡易内窓キットの製品

・アクリルサンデー エコな簡易内窓キット
 価格:13,800〜25,000円
 色:ホワイト、ブラウン、キャメル(メーカーサイト限定色)
 材質:レール・フレーム 硬質塩化ビニール、窓面材 ポリカーボネート(ハモニカーボ/クリア))
 サイズ:S幅900×高さ900mm以内、M幅1800×高さ900mm以内、L幅1800×高さ1400mm以内、LL幅1800×高さ1800mm以内
 作業工具以外の一式が揃った製品です。1人作業で窓辺り1〜2時間程度で採寸から切断、取付けまで行うことが出来ます。本ページで紹介している製品です。

・光モール 内窓パネルフレームセット
 価格:4,200〜9,000円(S〜Lセットの参考価格。窓面材、厚み4〜4.5mmの中空ポリカーボネイトが別途必要)
 色:ホワイト、ビスケット
 材質:硬質PVC、軟質PVC
 サイズ:S幅915×高さ915mm以内、M幅1820×高さ915mm以内、L幅1830×高さ1830mm以内。(別に最大施工サイズ幅2100×高さ2200mmまであります。)
 中空ポリカーボネイトは配送費が高額となるため、近所のホームセンターに取扱があり持ち帰りが可能であれば4mm(910×1820mm)で2,000〜3,000円程度で入手でき材料費が安価に出来ます。作業工具として両面テープや金鋸も別に用意する必要があります。
 最小限(上下レールと左右のパネルフレームのみ)で組むセットとして光モール 内窓部材S ホワイト ( 2236 ) (株)光モール■光モール 内窓部材S ビスケット 2237(5628735) 1,573円〜。光モール 内窓部材M ホワイト ( 2238 ) (株)光モール光モール 内窓部材M ビスケット (1個) 品番:2239 1,837円〜がありより安価に作ることが出来ます。
エコな簡易内窓キット ・エコな簡易内窓キット
 アクリルサンデー エコな簡易内窓キット ブラウン Mサイズ幅1800×高さ900mm以内用
 その他作業工具、メジャー、ものさし、マジック、カッター、ドライバ、作業マット、軍手など。
 レールを切断するための金鋸は付属品として同封されています。
 レールを切断すると多量の樹脂カスが発生し、静電気でしつこく付着するため作業後に掃除機による清掃が必要です。
窓枠の採寸と切断寸法の計算  ・窓枠の採寸と切断寸法の計算
 取付説明書を確認し作業を行います。
 窓枠の内側寸法を測り、説明書に記入して計算し、切断する長さを記入します。
 ※ポリカーボネイトは熱による伸縮が大きい素材です。夏季に作業する場合は、ページ下部「ポリカーボネートの熱伸縮について」を参照のこと。
窓レール・フレームの切断と取付 ・窓レール・フレームの切断と取付
 付属の金鋸を使用して窓レール・フレームを切断します。切断では樹脂カスが発生するため屋外で切断し、付着した樹脂カスを払ってから室内に持ち込む必要があります。
 付属の両面テープと必要に応じてタッピングねじを使用してレールを固定します。
面材の切断と取付 ・面材の切断と取付
 中空ポリカーボネートの面材をカッターで切断し、窓フレームを取付けて取付を行います。
 中空ポリカーボネートはカッターで片面を切ると簡単に折り曲げることができ、折り曲げた部位にカッターの刃を入れると簡単に切断できます。
 作業では大きなカッターナイフが推奨されていますが小さなカッターナイフでも問題なく作業出来ます。
 写真は内窓を取り付けた状態。外窓のクレセント錠が透けて見える程度の透明度です。

ポリカーボネートの熱伸縮について
 ポリカーボネートは板の長さ1m辺り1℃上がると約0.08mm膨張し、1℃下がると約0.12mm縮小します。
 夏季(室温25℃)で作業すると、気温が低下したときの縮小幅が大きく、冬季(室温5℃)には1m辺り約2.4mm縮小します。
 簡易内窓はレールにはめ込むため説明書通りに切断するとレール上部に余裕があるサイズで切断する寸法となってるため、気温が上昇(冬季に切断して夏季なる)してもレールからはめ込んだ窓が外し難くなるだけで実害となる可能性は小さいです。しかし、夏季に切断した場合、縮小することで窓がレールから外れ易くなることに注意が必要です。
 夏季に作業を行う場合、エアコンを使用してなるべく室温を下げて作業を行う。切断時の窓の長さははめ込みが可能となる範囲で長めに切断することで冬季に外れることを予防できます。

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