モデルハウスに取り入れた特有の技術や強み等の空間演出によりハウスメーカーを決める方法です。
ハウスメーカーのモデルハウスの多くは、自社の技術やアイディア等の特有の強み強調したテーマを持った家となっています。
このためモデルハウスでうける雰囲気もこの強み等を表すテーマによる印象を大きく受けています。
モデルハウスで感じた雰囲気をこれから建てる家で再現するには、同じハウスメーカーに依頼する方法がもっとも容易で確実な方法となります。
・気に入ったモデルハウスを見つける方法
家の外観や作り等から受ける全体的な雰囲気は、本人が実際に体感してみないとわかりません。
多くの場合で、玄関を抜けてリビングに到達するまでにモデルハウスの受ける感触で全体の雰囲気を感じることが出来ます。
・ハウスメーカーが演出するテーマや雰囲気
モデルハウスは、複数のテーマを同時に演出してより魅力あるハウスメーカーであることを演出しています。
・代表的なモデルハウスのテーマや雰囲気
・空気の流れを重視する自然換気の家(自然に優しい家)
風の通り道の確保。風の循環するスペースに日差しや日陰を配置して自然換気の促進や、冷暖房を使用しなくても快適に過ごせる家を演出しています。
・木材による和を演出する家
日本家屋を思わせる構造と、木材を見えるように使用することで和の空間をテーマにした家です。
・木材による洋風を演出する家
和とは対照的に、フロリーングややや高めの天井。吹き抜け等を組み合わせ木目による洋風をテーマにした家です。
・制限のない空間を演出した家
建材の強度と軽さを全面に出して、柱のない広い空間を前面に出した家です。
天井等を支える柱を減らすことが出来るため、より自由な間取りをとることを売りにしています。
・空間認識により広く見える家
リビング内部に段差。カウンター側面の傾斜等を用いることで、実際よりも広く見せる空間作りをテーマにした家です。
・採光を重視した家
大きな窓と天窓。吹き抜け。採光を考えた階段等をつくり、自然光が行き渡る明るい室内空間をテーマにした家です。
・断熱性能を前面にした家
窓ガラスやサッシ等の断熱性能を飛躍的に向上した家です。
断熱性能を高めることで快適性能の向上、冷暖房費を抑えれることでエコ等をテーマにしています。
・二世帯住宅をテーマとした家
分けた玄関。分けた生活空間により、2世帯住宅をテーマにした家です。
・災害に強い家作りをテーマとした家
耐震ではなく、免震技術の採用。太陽光パネルや蓄電池と発電機等を備えた地震等の災害に強い家をテーマにしています。
・エコをテーマにした家
太陽光パネル、蓄電池、エコキュート、電気自動車等や、省エネ設備に採用した地球に優しいエコをテーマにした家です。
・モデルハウスで決める方法が適する家作り
モデルハウスに用いられている各ハウスメーカーが得意とする強みを取り入れるため、建てる家にハウスメーカーの強みが活かされます。
また、モデルハウスを元に自分の建てたい家に関するイメージをハウスメーカーの担当者に相手に伝えやすくなります。
・デメリットなど
他の住宅メーカーのモデルハウスが自分の理想から外れたものに見え、予算などの都合による住宅メーカーの変更が難しくなります。
ハウスメーカーが売りにする強みには、良い面の他にデメリットもあります。
後になって想像できなかった。知らなかった。ということにならないよう、他のハウスメーカーの担当者による話も聞いておいて損はありません。
・結果として
自分の建てたい家と、ハウスメーカーが売りにしている強みとがマッチしている場合には手っ取り早く、確実な方法です。
しかし、実際に生活する家と、理想とする家は必ずしも一致しません。将来を見据えて大きな問題が起きないかは、自身で冷静に判断する必要があります。
次のページ:
割安な大手ハウスメーカーで決める方法