家を建てるためには、土地の広さ以上に向きや形。間口や接する道路の幅等の情報が図面を作成する上でとても重要になります。
たたき台となる図面を作成するためには、建築予定地に詳細な寸法や隣家の状況。接する道路の大きさ。建築制限等を確認しなければつくることが出来ません。このため、まず依頼する有力候補となるハウスメーカー等に土地の簡単な調査を依頼します。
土地購入から話を進める場合、候補となる土地を探してもらいます。なお、候補となるハウスメーカーがまだ決まっていない場合、ハウスメーカーを先に決めるか、自身で測り土地の概要を確認します。
・建てる土地から購入する場合
ハウスメーカーの営業担当者に予算やエリア。拘る向きや形。間口の広さ等の意向を伝え営業担当者に候補となる土地を探してもらいます。
土地に充てる金額が不明であれば、建物を含めた費用の総額を伝え、どの程度まで土地に予算をあてるのが適切かアドバイスを受けます。
・建築予定地が決まっている場合
住所地を伝え、土地に合わせたたたき台となる図面の作成を依頼します。簡単とは言え現地調査もあるため、数万円程度の費用が発生することもありますが、冷かしではない意思表示となるためその後の話は飛躍的に加速します。
なお、工務店等では費用が発生しないこともあります。逆に、大手等では意思確認を兼ねているためこれを負担しないと話が全く進まないハウスメーカーもあります。
・ハウスメーカーが決まっていない場合
メジャーとコンパスを用いて土地の向きと長さ等を測量します。登記書類等(地籍測量図)がある場合には、書類上の土地の広さを確認しておきます。
・主な調査項目
・土地の形
土地の各辺の長さを可能限り正確に測量します。また、長さの違いから土地の形を把握します。
・土地の方角
コンパスを用いて間口等の方角を確認します。方角は東西南北のみの4方位では、間取り等でかなり差が出ます。16方位の範囲まで方角を確認します。
・間口
人や車の出入する間口側の状況を確認します。間口の長さ。間口面の隣接する道路の幅まで測量します。
・接する道路の幅
間口の他、隣接する道路全ての幅を測量します。
・隣家等の状況
間取りに採光に影響がある大きな建物の存在。風当たりが強いことで突風などの影響をうける可能性がないかを確認します。
・建築制限
建ぺい率や容積率の制限を確認します。
・登記上の情報
建ぺい率等は実測値ではなく書類上の面積が優先されます。手元に登記書類(地籍測量図)がある場合には、記載されている数値を確認します。
・境界確定の有無
隣地との境界線がはっきりと分かれているか確認します。境界線が不明確な場合、境界線の確定作業が必要となる場合があります。
地盤改良が必要かどうかなどの、地面の詳細な調査はこの時点では含まれません。同じような形の土地であっても、間口の方角等によって実際に建てる間取りが全く違うものになります。
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ハウスメーカーの決め方